地元の味を地元のやり方で

バキィとオイが待っとるばってん

バキィ1っちゃかかあ、かあちゃん、嫁のことやっで。
オイは、ちょっと無口でハードボイルド系やっどが、バキィは愛想よしでお人好し。お客さんにはサービスたっぷり。特に島外からのお客さんには、オイをほったらかしてもサービスしよる。寿司屋ちゅうとなかなか敷居が高いと思われがちやけど、ここは低すぎやとよう笑われよる。
お客さんは常連さんだけやない。日本全国どこからも来てくれる。味は……。まあ、味もよかやけど、オイら夫婦のかけ合いもな。そういやあ、地だこを湯がいて吊るす2のが面白いらしい。地元の味を地元のやり方で、やな。ま、いっぺんおじゃりもうせ。
バキィとオイが待っとるばってん!!

脚注

  1. 諸説ある。ある説では、いつも夫の「脇(ワキ)」にいて、「脇ぃ」と書きバキィと言う。つまり「ワキ」が「バキ」に変化したものだと。みつわ寿司では、「脇」どころかまさに「主」の存在であることは間違いない。
  2. 茹でたタコを冷水で冷やすのではなく、吊るして自然に荒熱を取ると余熱で柔らかくなる。さらに、切るときにタコが真っ直ぐに伸びた状態になるので切りやすい。